- 薬剤師は将来なくなるって本当?
- 将来性がないと聞いて不安……
AIやICTの発展により、「このまま薬剤師として働き続けられるのだろうか」と不安に感じていませんか?
結論から言いますと、薬剤師が将来なくなるわけではありません。
一方で、AIやICTにまかせる業務が増えることで、仕事内容が今までと大きく変わる可能性はあります。
この記事では、薬剤師が将来なくなると言われている理由と、今からできる対処法について解説します。
最後まで読むと、将来生き残るために今やるべきことがわかりますよ!

後藤迅斗(じんと)
- 上司からパワハラ→うつ病→復活6年目
- X(Twitter):フォロワー1.4万人
- メンタル心理カウンセラー資格所持
- オンライン相談で140人以上の悩み解決
- 妻は作業療法士で転職経験あり
薬剤師が将来なくなるって本当?

最初に紹介したように、薬剤師そのものが将来なくなるわけではありません。
というのも、取り扱える薬の種類の多さや、疑義照会や服薬指導といった「対人業務」といったように「人間の薬剤師だからできる仕事」も多いためです。
一方で、AIの進歩や職場の変化など、薬剤師を取り巻く環境が変わっているのも事実。
次の章では、薬剤師が「将来なくなる」と言われている理由について詳しく解説します。
薬剤師が将来なくなると言われている理由

薬剤師が将来なくなると言われる背景には、技術の進歩や働く環境の変化があります。
主な理由は、以下の4つです。
- AIやICTに取って替えられる
- 薬剤師の数が増えている
- 登録販売者が活躍する場面が増えている
- 地域によっては薬剤師が飽和している
それぞれ詳しくみていきましょう。
AIやICTに取って替えられる
薬剤師が将来なくなると言われている原因としてよく挙げられるのが、「AIやICTの影響」です。
「業務の大半がAIやICTに奪われるのではないか」という不安が、こうした声に変わったと言えるでしょう。
たしかに、在庫管理や請求業務などの「対物業務」は、AIやICTが得意とする領域です。
一方で、疑義照会や服薬指導といった「対人業務」や、他職種と連携して業務を行うことなど「人間だからこそできる仕事」も多いもの。
そのため、「AIやICTにすべて仕事を奪われるわけではない」と考えていいでしょう。
薬剤師の数が増えている
薬剤師の数が増えているのも、将来性が不安になる原因として挙げられます。
実際、厚生労働省が発表している「令和6年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によりますと、薬剤師の数は以下のように変化しています。
- 令和4年:32.4万人
- 令和6年:32.9万人
もちろん、薬剤師が増えたからといってすぐに仕事がなくなるわけではありません。
しかし、地域によっては求人倍率が下がる可能性もあるため、不安視する声につながっています。
登録販売者が活躍する場面が増えている
ドラッグストアやスーパーマーケットなど、医薬品を販売できる場所が増えたのも、不安視される理由のひとつです。
これらの職場には「登録販売者」の資格を持った人がいます。
登録販売者の人がいると、医薬品の多くを占める「第二類・第三類医薬品の販売」ができるようになるため、薬剤師の仕事が減る可能性があると考えられています。
しかしながら、登録販売者と薬剤師では以下のように役割が異なります。
- 登録販売者:一般医薬品の第二類・第三類
- 薬剤師:処方せんを含むすべての医薬品
このことから、病院や薬局を中心に、薬剤師が求められる場面はまだまだ多いと言えるでしょう。
地域によっては薬剤師が飽和している
住んでいる地域によっては薬剤師が飽和しており、働く場所を見つけにくいのも理由としてあります。
厚生労働省が発表している「令和6年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によりますと、主な地域で人口10万人当たりで薬局・医療施設に従事する薬剤師数は以下の通り。
- 徳島県:256.6人
- 兵庫県:245.6人
- 東京都:240.3人
- 大阪府:232.4人
- 神奈川県:223.6人
- 福井県:170.4人
- 沖縄県:155.3人
一部例外はあるものの、「都心部ほど薬剤師数が多い」傾向にあります。
このように、「業務量や職場が減る」「にもかかわらず薬剤師が増えている」といった2つのポイントから、将来が不安になっていると考えられます。
薬剤師は将来性がない?今後も求められる理由

最初にお伝えしたように、薬剤師は将来性がないわけではありません。
仕事内容は変化していくものの、今後も必要とされる職業だと考えられます。
その主な理由として、以下の4つを紹介します。
- 高齢化で在宅医療が増える
- 患者対応など、AI時代でも仕事はある
- 地域によっては薬剤師が少ない
- 専門性が高い薬剤師は今後も需要がある
高齢化で在宅医療が増える
今後、ますます高齢化が進み、在宅医療が増えると考えられます。
実際、厚生労働省が発表した「在宅医療の現状について」によりますと、2019年の在宅患者の訪問診療料の件数は1ヶ月あたり約80万件。
2009年が約35万件であることを踏まえますと、高齢化にともなって大きく増えているといえます。
また、厚生労働省の「在宅医療の最近の動向」によりますと、終末期の療養場所として自宅を希望する人が60%以上とのこと。
そのため、患者さんの自宅に薬を持って管理や提案をする「薬剤師訪問サービス」の需要が増えるといえるでしょう。
患者対応など、AI時代でも仕事はある
AIは、情報を整理したり業務を効率化したりすることは得意です。
しかし、患者さんの不安に寄り添ったり、一人ひとりに合わせて説明したりすることは、将来も人が担う役割だといえます。
また、他職種との連携を筆頭とした「医療チームでの仕事」でも薬剤師は欠かせない存在です。
AIやICTを駆使して業務の一部を自動化し、人を相手にした業務に集中できる環境がととのう。
これが、今後の薬剤師を取り巻く環境になるでしょう。
地域によっては薬剤師が少ない
先ほど紹介したように、都心部では薬剤師が飽和している傾向にあります。
一方で、地方を中心に薬剤師が少ない地域もあり、そうした地域に身を置けば働く場所を見つけやすいといえます。
もともと住んでいる人はもちろん、地方移住を考えている人にとってはチャンスだといえるでしょう。
専門性が高い薬剤師は今後も需要がある
AIが今後さらに浸透してきても、薬剤師の判断が求められるケースは多いです。
既往歴や多剤併用、家族の支援体制など、患者さんの置かれた状況によって、最適な選択が異なるからです。
そのため、専門性の高い薬剤師ほど、今後も活躍の場は広がっていくでしょう。
次の章では、専門性を高めるために具体的にできることを紹介します。
薬剤師として将来生き残るためにできること

とはいえ、なんとなく日々の業務をこなすだけで終えていれば、薬剤師として生き残るのが難しいかもしれません。
今後も求められる薬剤師になるためにおすすめしたいのが、以下の4つの行動です。
- 認定資格を取得する
- コミュニケーション能力を磨く
- 在宅医療を経験する
- 成長できる職場に転職する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
認定資格を取得する
認定資格の取得に向けて学ぶことで、専門性を高めることができます。
具体的には、以下のような資格です。
- 感染制御認定薬剤師
- がん薬物療法認定薬剤師
- 在宅療養支援認定薬剤師
また、スポーツに関わる人に適切なアドバイスができる「公認スポーツファーマシスト」という資格もあります。
「将来どのような薬剤師を目指したいか」を考え、自分に合った資格に挑むといいでしょう。
コミュニケーション能力を磨く
患者さんや医療チームでの仕事がさらに増えるため、今からコミュニケーション能力を高めましょう。
コミュニケーション能力といっても、学生時代に求められがちな「飲み会で場を盛り上げる」といったものとは異なります。
「相手の話を聞き、最適な提案をする」のが社会人には求められるため、積極的に話すのが苦手な人でも十分に対応できます。
今日、ひとりでも多くの患者さんと話してみる。
まずはそこから始めてみてください。
在宅医療を経験する
今の職場で在宅医療を経験できるのであれば、ぜひチャレンジしましょう。
早めに経験しておくことで仕事の幅が増えるのはもちろん、将来の転職でも有利になるかもしれません。
とはいえ、在宅医療のない職場だったり、限られた人にしかチャンスがなかったりするかもしれません。
その場合は、次の方法に進みましょう。
成長できる職場に転職する
今の職場での将来性に不安を感じたときは、「環境を変える」のもひとつの方法です。
- ドラッグストアでOTC医薬品の知識を身につける
- 病院で最新の知識を身につける
- デジタル化されている職場で、最新機器を使いこなす
- 在宅医療を行っている職場で経験を積める
こうした環境に身を置くことで、あなたの市場価値を高められるかもしれません。
まずは、どんな職場があるのかをチェックしてみてください。
このときにおすすめしたいのが「転職エージェントの活用」。
その理由は、主に以下の3つです。
- キャリアカウンセリングを通じて、これまでのキャリアを一緒に棚卸ししてもらえる
- 転職サイトには掲載されていない求人(非公開求人)を紹介してもらえる
- 書類添削や面接対策を受けられる
エージェントを活用することで、新しい選択肢や成功へのヒントが得られるかもしれません。
無料で登録・利用できますので、気になったサービスがあれば登録してみましょう。
特に「薬剤師専門の転職エージェント」であれば、業界ならではの転職事情を踏まえたアドバイスを受けられるのもメリット。
なかでもおすすめしたいのは、以下の3社です。
| ファーマキャリア | あなたの希望に合った 「オーダーメイド求人」を 職場へ提案してもらえる |
|---|---|
| ヤクジョブ | 調剤薬局を筆頭に 5万件以上の求人を保有 サポートの手厚さも魅力 |
| ファルマスタッフ | アドバイザーが 実際に職場を訪問! 環境重視の方におすすめ |
複数のサービスに登録して比較すると、自分に合った求人や担当者を見つけやすくなります。
その他のおすすめはこちら

まとめ:薬剤師は将来なくなるのではなく、業務が変わる

この記事では、薬剤師が将来なくなると言われている原因と将来性があるといえる理由、今からできることを解説しました。
【結論】薬剤師は将来なくなるのではなく、業務が変わる
薬剤師が将来なくなると言われている原因
- AIやICTに取って替えられる
- 薬剤師の数が増えている
- 薬を販売できる場所が増えた
- 地域によっては薬剤師が飽和している
薬剤師は将来性があるといえる理由
- 高齢化で在宅医療が増える
- 患者対応など、AI時代でも仕事はある
- 地域によっては薬剤師が少ない
- 専門性が高い薬剤師は今後も需要がある
薬剤師として将来生き残るためにできること
- 認定資格を取得する
- コミュニケーション能力を磨く
- 在宅医療を経験する
- 成長できる職場に転職する
薬剤師の仕事そのものがなくなるわけではなく、患者対応や他職種との連携といった「人が相手の仕事が増える」といえます。
AIやICTを活用したり、在宅医療の経験を積んだりすることで、将来も生き残れる可能性が高まるでしょう。
将来を必要以上に悲観する必要はありません。
今から少しずつ専門性を高めていけば、薬剤師として活躍できる可能性は十分ありますよ!
もし、今の職場で最新技術や在宅医療へのチャレンジが難しい場合は、「成長できる職場に転職する」のもひとつの方法です。
転職する場合は転職エージェントを活用し、薬剤師の転職事情に詳しい担当者に相談してみるといいでしょう。
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| ファルマスタッフ | アドバイザーが 実際に職場を訪問! 環境重視の方におすすめ |
この記事が、将来が不安な薬剤師のあなたにとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!
