- 薬剤師の転職は厳しいって本当?
- 今の職場にいたほうがいいのかな?
薬剤師の転職は厳しいという声を聞いて、このように不安になっていませんか?
結論から言いますと、薬剤師の転職は、以前より厳しくなってきている傾向にあります。
ただし、誰もが転職できないわけではなく、準備や転職先の選び方次第で十分チャンスはあります。
この記事では、薬剤師の転職は厳しいと感じる原因と対処法はもちろん、転職しないほうが良い人の特徴についても解説します。
最後まで読むことで、自分が転職すべきかどうかや、転職を成功させるために何をすればいいのかがわかりますよ!

後藤迅斗(じんと)
- 上司からパワハラ→うつ病→復活6年目
- X(Twitter):フォロワー1.4万人
- メンタル心理カウンセラー資格所持
- オンライン相談で140人以上の悩み解決
- 妻は作業療法士で転職経験あり
薬剤師の転職が厳しいと感じる原因

最初に紹介したように、薬剤師の転職は厳しくなってきている傾向にあります。
主な4つの原因について、この章で紹介します。
- 薬剤師資格を持っている人が増えた
- 調剤薬局の経営不振が増えた
- 薬剤師に求められる業務が変化している
- 地域によって需要に違いがある
薬剤師資格を持っている人が増えた
薬剤師資格を持っている人は、年々増加傾向にあります。
実際、厚生労働省が発表している「令和6年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によりますと、薬剤師の数は以下のように変化しています。
- 令和4年:32.4万人
- 令和6年:32.9万人
2年で5,000人増えており、そのぶん転職のライバルが増えているといえるでしょう。
この状況に加えて、次以降に紹介する原因も転職の厳しさに大きく影響しています。
調剤薬局の経営不振が増えた
ここ数年で調剤薬局の経営不振が増え、働く場所が減っているのも、厳しいと感じる原因のひとつ。
帝国データバンクが発表した「調剤薬局の倒産動向(2025年度)」によりますと、2024年度で29件、2025年度で30件と2年連続で最多を更新。
その背景として、以下のものが考えられます。
- 調剤報酬の減額
- ジェネリック医薬品の普及
- 物価高による固定費の増加
- 調剤併設型のドラッグストアの増加
- 大手ECサイトの調剤事業参入
このことから、「働く場所が減った」というのも、転職が厳しい背景として考えられます。
薬剤師に求められる業務が変化している
以下のように、薬剤師の業務も時代に合わせて変わってきています。
- 電子処方箋の運用開始
- 調剤機器のオートメーション化(DX化)
- 薬歴作成の自動化
このように、ITやAIなどにより業務が変わってきており、特に今後は「モノが相手の業務」が減ってくるでしょう。
一方で、求められるスキルが変わってくるだけで、薬剤師の仕事そのものがなくなる可能性は低いです。
「ツールの積極的な活用」や「人とのコミュニケーション」などを行うことで、今後も生き残れる人材となるでしょう。
地域によって需要に違いがある
地域によって、薬剤師の需要が異なるのも厳しさの原因になったりします。
厚生労働省が発表している「令和6年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によりますと、主な地域で人口10万人当たりで薬局・医療施設に従事する薬剤師数は以下の通り。
- 徳島県:256.6人
- 兵庫県:245.6人
- 東京都:240.3人
- 大阪府:232.4人
- 神奈川県:223.6人
- 福井県:170.4人
- 沖縄県:155.3人
一部例外はあるものの、「都心部ほど薬剤師数が多い」傾向にあります。
もちろん、働ける職場も都心のほうが多い傾向にありますが、人口あたりの薬剤師の人数が多いほど倍率は高いといえるでしょう。
ただし、地方であっても人気エリアや好条件の求人は応募が集中します。
そのため、「地方だから簡単に転職できる」とは言い切れず、地域ごとの求人状況を確認することが大切です。
薬剤師の転職が厳しいと感じやすい人の特徴

薬剤師だからといって、誰もが転職で苦戦するわけではありません。
とはいえ、転職が厳しいと感じやすい人には共通する特徴があります。
- 希望条件が多すぎる
- 転職回数が多い
- ブランクの期間が長い
- スキルを整理できていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
希望条件が多すぎる
転職で求める希望条件が多すぎると、条件に合う求人がそもそも見つかりにくいです。
また、転職の選考で「条件ばかりを気にする人」と思われて、落とされるケースもあります。
納得のいく転職活動のために条件を決めることは大切ですが、多くても3つまでに絞ったほうが選択肢を広げやすいでしょう。
転職回数が多い
短期間での転職回数が多いと「転職してきてもすぐ辞めそう」と思われやすいもの。
そのため、転職回数が少ない人と比べて、お見送りが増える可能性は高くなりがちです。
もし、転職回数が多い場合は、「転職した原因」と「今回長く働くために心がけていること」を言葉にできるようにしましょう。
ブランクの期間が長い
産休や育休、病気での療養など、長いブランクがある人もいるでしょう。
しかし、ブランクの期間が長いと「戦力になってもらえるだろうか……」と不安に思われ、お見送りされやすい傾向にあります。
そのため、「ブランクの期間をポジティブに伝える」ことが、転職成功のカギとなります。
例えば以下のように伝えることで、印象が良くなるでしょう。
- 育児の場合:働ける環境が整ったこと
- 病気の場合:現在は就業に支障がない状態であること
スキルを整理できていない
自分のスキルを整理できていないことで、あなたの魅力を十分にアピールできていないかもしれません。
特に謙虚さが美徳とされる日本人は、自分を過小評価する傾向にあります。
まずは、以下の内容を書き出してみましょう。
- これまでやってきた業務内容
- 持っているスキルや実績
調剤経験や在宅医療の経験、患者さんへの服薬指導なども立派な強みです。
まずは自分の経験を書き出し、応募先で活かせるスキルを整理してから転職活動を始めましょう。
薬剤師の転職が厳しいと感じたときの対処法

もし「薬剤師の転職は厳しい」と感じたとしても、工夫次第で転職できる可能性は十分あります。
以下の4つを紹介しますので、できることからひとつずつ始めてみてください。
- 希望する条件を整理する
- 将来求められるスキルを身につける
- パートやアルバイトから始める
- 転職エージェントを活用する
希望する条件を整理する
厳しいと感じる原因が「求める条件の多さ」だった場合、「希望する条件を整理する」ことから始めましょう。
実際に僕が転職活動のときに行った、おすすめの方法は以下の通り。
- まずは、希望する条件をすべて書き出す
- 絶対に譲れないものを3つまで選ぶ
- 3つのなかで優先順位をつける
頭の中で考えていることを言葉にするだけで、意外と整理できるケースは多いもの。
まずは一度、ぜひ試してみてください。
将来求められるスキルを身につける
「将来、職場に欠かせない存在」と応募先に思ってもらえれば、転職活動を有利に進められます。
特に、AIの普及などで変化が激しい時代だからこそ、求められるスキルを先取りすることで活躍を期待してもらえるでしょう。
例えば、以下のような「人にしかできない業務」の経験を積むことは、今後も強みになりやすいです。
- 在宅医療への対応
- 患者さんへの服薬指導
- 他職種との連携
まずは、今の職場でできることから始めてみてください。
パートやアルバイトから始める
ブランクが長い場合は、パートやアルバイトから始めるのもひとつの方法です。
フルタイムで働くのは、想像以上に体力や気力を使うもの。
まずは、パートやアルバイトから始めて身体を慣らし、そのあと正社員への転職を目指すといいでしょう。
じんと僕もうつ病で休職した経験がありますが、「こんなに動けなくなってるのか……」と最初はショックでした。
転職エージェントを活用する
転職が厳しいと感じている人に特におすすめしたいのが「転職エージェントの活用」です。
その理由は、主に以下の3つです。
- キャリアカウンセリングを通じて、これまでのキャリアを一緒に棚卸ししてもらえる
- 転職サイトには掲載されていない求人(非公開求人)を紹介してもらえる
- 書類添削や面接対策を受けられる
「転職がうまくいっていない」と悩む人は、エージェントを活用することで新しい選択肢や成功へのヒントが得られるかもしれません。
無料で登録・利用できますので、気になったサービスがあれば登録してみましょう。
特に「薬剤師専門の転職エージェント」であれば、業界ならではの転職事情を踏まえたアドバイスを受けられるのもメリット。
なかでもおすすめしたいのは、以下の3社です。
| ファーマキャリア | あなたの希望に合った 「オーダーメイド求人」を 職場へ提案してもらえる |
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| ヤクジョブ | 調剤薬局を筆頭に 5万件以上の求人を保有 サポートの手厚さも魅力 |
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複数のサービスに登録して比較すると、自分に合った求人や担当者を見つけやすくなります。
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今すぐには転職しないほうがいい薬剤師のケース


一方で、「転職が厳しいから」といっても、焦って転職するのはおすすめできないケースもあります。
ここでは、今すぐは転職しないほうがいい薬剤師の特徴を2つ紹介します。
- 不満な点が人間関係だけ
- 一時的な感情で辞めようとしている
こちらも詳しく紹介します。
不満な点が人間関係だけ
人間関係は、異動や退職などによって今後変わるケースがあります。
今の上司と合わなくても、数ヶ月後には異動しているかもしれません。
そのため、仕事内容や給与で満足しているのであれば、すぐに転職を決断する前に改善できる方法がないか考えてみましょう。
ただし、以下の場合は体調を崩すリスクがあるため、早めに環境を変えることをおすすめします。
- 上司からハラスメントを受けている
- 上司や同僚の全員と合わず、嫌がらせなどを受けている
- 個人が運営するクリニックなど、人間関係が変わりにくい
一時的な感情で辞めようとしている
「もう辞めてやる!」という気持ちだけで辞めるのは、あまりおすすめできません。
というのも、次の職場が決まるまでのプレッシャーや、金銭面の不安と戦う必要があるからです。
加えて、焦っているときほど視野が狭くなり、ブラックな職場へ転職して苦しむケースもあります。
勢いだけで退職せず、できれば働きながら段階を踏んで辞める準備をしましょう。
薬剤師を辞めて違う仕事を選ぶのはあり?


薬剤師の仕事がしんどく感じたら、違う仕事に転職するのも1つの方法です。
例えば、以下のような仕事だと、薬剤師のスキルや経験を活かしやすいでしょう。
- 医療情報担当者(MR)
- 治験コーディネーター(CRC)
- 臨床開発モニター(CRA)
- 医療ライター
また、20代を中心に、第二新卒や若手採用では薬剤師と関連性が低い職業へ転職できるケースもあります。
薬剤師以外の仕事への転職を希望する場合は、薬剤師向けではなく「一般の転職エージェント」を活用しましょう。
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薬剤師の転職が厳しいと感じる人からよくある質問


最後に、薬剤師の転職が厳しいと感じる人からよくある質問にお答えします。
まとめ:薬剤師の転職は厳しいが不可能ではない


この記事では、薬剤師の転職が厳しいと感じる原因と対処法について解説しました。
薬剤師の転職が厳しいと感じる原因
- 薬剤師資格を持っている人が増えた
- 調剤薬局の経営不振が増えた
- 薬剤師に求められる業務が変化している
- 地域によって需要に違いがある
薬剤師の転職が厳しいと感じやすい人の特徴
- 希望条件が多すぎる
- 転職回数が多い
- ブランクの期間が長い
- スキルを整理できていない
薬剤師の転職が厳しいと感じたときの対処法
- 希望する条件を整理する
- 将来求められるスキルを身につける
- パートやアルバイトから始める
- 転職エージェントを活用する
今すぐには転職しないほうがいい薬剤師のケース
- 不満な点が人間関係だけ
- 一時的な感情で辞めようとしている
薬剤師の転職は以前より厳しくなっている面はありますが、全員が転職できないわけではありません。
この記事で紹介した対処法のうち、できることからやってみましょう。
そのうえで、転職エージェントを活用することで、厳しい状況を改善できるかもしれません。
一人で悩み続けるよりも、まずは薬剤師の転職事情に詳しい担当者へ相談してみるのがおすすめです。
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この記事が、転職で悩む薬剤師にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!

